Li-Poバッテリモニタ
E-SKYの充電器(EK2-0851)は充電中に裏面が異常に熱くなります。私は通風用の穴あけ、冷却ファンの取り付けなど色々な放熱対策を取っています。


『Li-Poバッテリの適正な管理』は重要ですが飛行中の過放電を防ぐため【2セル用Li-Poバッテリモニタ】を作って『Robins 22』に搭載しています。操縦中にセル毎のモニタができるので便利です。オペアンプを使った試作品は4gありましたが完成品は1g弱で消費電力も極少です。

放電後は充電器の冷却ファンで10分程度バッテリを冷却した後、充電するようにしています。

モニタに使っているICはバッテリモニタ用で「TCM809T」の場合、3.08V(定格)以下で高輝度チップLED(赤色)が点灯します。

製作したモニタには2回路組み込んでいますのでどちらかのセル電圧が3.08V以下に低下すると該当するチップLEDが点灯します。ただ、飛行中は状態により電圧がたえず変動するため境目の時は点滅しますがその内点灯に移行します。

点灯状態で飛行を中止して無負荷電圧を測定してみましたが最低ケースで3.35Vでした。
私の場合はどちらかのチップLEDが完全に点灯に移行したら飛行を中止し充電するようにしています。

ただ、【バッテリモニタ】にあまり期待されると思惑外れになってしまうかも分かりません。確かに飛行中にバッテリの状態が確認できるので便利ですが『Li-Poバッテリ』の場合、製品個々の特性や経時変化などでチップLEDの点灯と無負荷電圧との相関にバラツキがあります。
ラジコンヘリの操縦と同じく【バッテリモニタ】を使いこなすには勘と慣れが必要かと思います。

なお、主なパーツの入手先は以下の通りです。(名称をクリックして下さい。)

バッテリモニタIC TCM809T

高輝度チップLED(赤色)

チップ抵抗

充電端子用コネクタ

両面基板

いずれの店も良心的で信頼がおけます。

チップ部品のハンダ付け方法ですが基板を小型万力などで固定しておいてまず、ピンセットで部品の位置決めをします。
次に部品を爪楊枝で押さえ込み、片方を点ハンダ付けして動かない状態にしておいて両端を正規にハンダ付けすればOKです。

チップ部品の取外しに『ピストン式のハンダ吸取器』などは使えませんが【ハンダ吸取線】を使えば上手く取り外すことができます。チップ部品の取付け作業には必需品です。

製作については非常に小さい(軽い)部品ですので私のように老眼ですと当然、ルーペが必要です。もし、細かいハンダ付けがイヤであれば完成品のモニタユニット2個とコネクタを購入されて組み付けられても良いかと思います。

受信機バッテリモニタ完成品

「バッテリモニタ完成品」をお使いの時には充電端子に合うコネクタ(メーカー:日本圧着端子製造梶^形番:B3B-XH-A)を取付けられるよう強くお勧めします。
コネクタは【XHベース付ポスト トップ型03P/B3B-XH-A (-) 税込売価 \21】でOKです。写真は5本足ですが現物は3本足です。
なお、【XHベース付ポスト サイド型03P/S3B-XH-A (-) 税込売価 \31】も使えますので使い勝手の良いコネクタをお使い下さい。

このコネクタに完成品のバッテリモニタ、2つを赤線、黒線+赤線、黒線をバッテリーの赤線、青線、黒線に合わせて半田付けすればOKです。

最後に、「バッテリモニタIC TCM809T」は電源を逆接続すると【一瞬でオシャカ】になってしまいます。(私もテスト中に2個、壊してしまいました。)
LEDや抵抗は再使用できますがICは再起不能です。IC単価は安いのですがICの交換作業が大変です。

充電器一式

充電タイマー

充電器(通風穴)

充電器(冷却ファン)

自作バッテリモニタ

バッテリモニタ(完成品)

モニタ実装状況(1)

モニタ実装状況(2)

モニタ実体配線図

モニタ試験表

バラック組付け
【準備中】